型枠大工のコツ、階段の原寸紙と鉛筆編
今回は誰にでも出来る、簡単な階段の原寸の書き方を書こうと思います。
まず、階段で使うパネルを敷き、その上に1段目と最上段の段鼻の印を付けます。
次に、1段目と最上段の段鼻に墨を打ちます。
コロビの分も同じように印をつけ、墨を打ちます。
そこで、確認します。
ずいぶん前にレクチャーした、ピタゴラスの定理の出番です。
1段目から最上段までの高さと幅で計算をし、斜めの長さを出します。
高さが800、幅が1000で計算すると、斜めの長さが約1280になります。
その1280を段数で割ります。
320です。
電卓で320+=を押します。
もう一回=を押します。
640と出ました。もう一回、960.もう一回、1280になりました。
1段目にスケールの0を1段目に合わせて、320.640.960と印をつけます。
コロビの分も同じ様に印をつけます。
その印を段々に結んで行くと、階段になります。
それで、スラブ厚を取れば完成です。
ここで、今回の型枠大工のコツ、ポイントは、まず電卓の使い方!
320+=.=.=の使い方と、前回お話ししたm+とMRとGTの使い方です。
因みにGTとはグラントータル。
電卓には必ずあります。
全て合計する時に使います。
自分の知り合いの会社は、職人を面接する時に、紙と鉛筆を出し階段の原寸を書いてくれ!と言うそうです。
練習してみましょう。
(2015年4月1日)